電子カルテの選び方

目次

電子カルテは一見どれも同じように見えますが、十分に比較せず導入すると「操作が難しい」「想定外のコストがかかる」など、院内が混乱するケースも少なくありません。導入後に後悔しないためにも、事前に押さえておくべき選定ポイントを確認しておきましょう。

操作性を事前に確認する

導入後は診療業務で毎日頻繁に使用するため、画面の見やすさや反応速度、操作の分かりやすさなどが重要な選定ポイントです。

デモ画面やトライアルを活用し、説明書を読まなくても迷わず操作できるか、クリック後にすぐ画面が表示されるかなどを確認しましょう。操作性が悪い、または研修が必要なほど操作が複雑だった場合、診療効率が下がり、医師やスタッフの負担が増えてしまいます。

サポート体制を把握する

導入後のトラブルを避けるために必要なサポート体制。システム障害やネットワーク障害が起きた際に相談できる窓口の有無、対応時間、サポートの対応範囲(電話・リモート・訪問など)を事前に確認しておくと安心です。

特に診療時間中のトラブルは業務に直結するため、年中無休のサポート体制があると心強いでしょう。

自院の規模に合った
電子カルテを選ぶ

電子カルテは、中小規模な医療施設向け(目安:200床未満)と、大規模な医療施設向けの製品に大きく分けられます。

大規模向けの製品を中小規模な医療施設が導入すると、使わない高機能に対して高額な初期費用や運用・維持費用が発生しがちです。大規模な医療施設が中小規模向けの製品を導入した場合は、機能不足や再導入のリスクが発生しやすい傾向にあります。

自院に合う電子カルテの見極め方

診療科に合った機能が
搭載されているか

同じ診察でも、診療科によって必要な機能は異なるもの。内科であれば慢性疾患管理、小児科であれば成長曲線や体重計算など、大部分を占めている業務の内容が異なるためです。

診察業務を支援する基本的な機能に加え、診療科特有のニーズに応える機能が備わっているか、事前に確認すると良いでしょう。追加開発・オプションを用意している会社があれば、その費用も含めたうえで比較・検討するのがおすすめです。

既存システムとの連携・
データ移行ができるか

新しい電子カルテに乗り換える場合、既存システムに蓄積されたデータの移行が欠かせません。患者情報や過去の診療記録を引き継げない場合、診療の質にも影響します。

既存システムと連携できる製品を導入してデータを自動移行するか、連携できない製品を導入して手入力でデータを移行するかでは、業務負担の差が歴然です。レセコン(患者属性・病名など)、過去のカルテ(診療記録)など、移行できるデータの範囲も事前に確認しておきましょう。

【まとめ】自院に合った
システムとは

電子カルテ選びで失敗しないコツは「規模や診療科に合った機能」と「データ移行」の確認です。内科や小児科など科ごとに必要な支援機能は異なり、不十分だとかえって業務が増える恐れも。また、既存データの移行範囲は診察の質に直結します。自院の運用に真に合う製品を見極め、ストレスのない診療環境を整えましょう。

本メディアでは、「一般診療所」「病院運営」「自由診療」ごとに重視されるポイントを踏まえ、おすすめの電子カルテを調査。違いが見えにくい電子カルテを診療業態基準で比較し、わかりやすくまとめました。

【診療業態別】おすすめの
電子カルテ3選を見る

診療形態別
おすすめ電子カルテ3選

一般診療所・病院運営・自由診療といった各領域で重視されるポイントを踏まえ、3つのタイプに分けて整理しました。
違いが見えにくい電子カルテを“診療スタイル基準”で比較し、自院に合う方向性をつかめるようにまとめています。

外来・在宅中心の
一般診療所なら

診療フローがそのまま移行可能な
外来特化型カルテ

MAPs for CLINICマップスフォークリニック
MAPs for CLINIC公式HPキャプチャ
引用元:MAPs for CLINIC公式HP(https://service.emsystems.co.jp/maps_series/for_clinic/)
一般診療所との
相性が良い理由
  • 長年使ってきたオンプレカルテやレセコンからのデータ移行に強く、過去記録を損なうことなく引き継げます。外来中心の診療所に多い「今の診療スタイルを変えたくない」という悩みに寄り添う製品です。
  • ブラウザ型より高速なアプリ型クラウド電子カルテで、操作カスタマイズも柔軟です。よく使う情報を1画面に集約でき、職種ごとの表示も可能。移行初日から外来を止める心配が少ない設計です。

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入院・病棟運営が必要な
病院なら

急性期から地域包括まで一気通貫
病院運営を支える“統合型HIS”

HOPE LifeMark-MXホープライフマークエムエックス
HOPE LifeMark-MX公式HPキャプチャ
引用元:HOPE LifeMark-MX公式HP(https://global.fujitsu/ja-jp/offering/digital-support-for-mid-size-hospitals)
病院運営との
相性が良い理由
  • 外来・入院・看護・検査・医事が単一データベースで統合され、病棟運営・DPC・地域連携まで一元管理できます。部署ごとの業務を途切れさせず、情報共有のミスが発生しにくいように設計された、病院向けの構造です。
  • 全国の中核病院で採用され、制度改定対応のスピードと安定性が高い点が特長です。入院管理や医療安全の要件にも強く、病床規模が拡大しても使い続けられる“病院標準”としての信頼があります。

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美容医療など自由診療
クリニックなら

売上・リピートの向上を目指せる
LINE起点の次世代CRMカルテ

SMARTCRMスマートシーアールエム
SMARTCRM公式HPキャプチャ
引用元:SMARTCRM公式HP(https://www.smart-crm.me/)
自由診療との
相性が良い理由
  • 自由診療で必須となる役務管理・予約管理・写真管理を一体化し、患者の来院動線から施術記録、セグメント配信までをLINE上で完結できます。単価管理やリピート率改善のPDCAを高速に回したい院長に向く仕組みです。
  • 施術の回数消化や契約書関連の管理を自動化。患者との認識相違を防ぎ、電子契約の導入で書類の渡し忘れや紛失リスクも排除。アナログ管理に依存しない、ミスを防ぐ運用基盤を構築できます。

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