電子カルテの導入や他社システムからの乗り換え(リプレイス)において、操作性やコストと並んで重要な比較軸となるのが「サポート体制」です。近年はオンライン完結型のサポートも増えつつありますが、現地にスタッフが赴く「訪問サポート」には独自の役割があります。この記事では、訪問サポートの具体的な内容や、オンライン型との違い、自院に合うシステムを選ぶ基準について解説します。
電子カルテを安定して稼働させるには、診察室や受付のLAN配線、プリンターやスキャナーといった周辺機器との接続設定が不可欠です。訪問サポートでは、専門スタッフが現地でこれらの物理的なセットアップや動作確認を行います。さらに、自院の診療科目や業務フローに合わせたマスタデータのインポートや初期設定も対面で行うため、スムーズな導入準備が可能になります。
新しいシステムへの移行期には、現場スタッフ(看護師や医療事務員)が操作に慣れるためのトレーニング期間が必要です。訪問サポートでは、職種別の業務に合わせた実務的なハンズオン研修を対面で実施します。また、運用の開始初日にスタッフが現地に同行してトラブル対応を行うだけでなく、医療機関の収入に直結する導入翌月の初回レセプト(診療報酬請求)業務まで現地で指導・サポートする体制を用意しているケースもあります。
メール、チャット、Web会議のみで完結する「オンライン型(リモート型)」のサポートは、初期の導入費用を低価格に抑えやすい傾向があります。しかし、機器の接続やマニュアルの読解、スタッフへの操作レクチャーを医療機関側が自律して行う必要があるため、準備に伴う時間や労力の負担は大きくなります。一方、対面での「訪問型」は初期費用が発生しやすいものの、現場の教育コストや稼働時のトラブルリスクを軽減できる特徴があります。
訪問サポートを検討する際、そのサポートが「メーカー直営の自社スタッフ」によるものか、それとも「地域の代理店や外部サポート業者への外注」であるかを確認しておくことが大切です。安価な料金を謳う製品であっても、訪問サポートを希望すると別契約となり、数十万円の追加費用が上乗せされるケースもあるため、トータルの保守料金や契約内容を精査する必要があります。
医師やスタッフ全員がITツールの扱いに習熟しており、動画マニュアルや遠隔での画面共有説明だけでシステムを十分に使いこなせる場合は、初期費用を抑えられるオンライン完結型のシステムが選択肢となります。地元の出入り業者にネットワーク構築を任せられる場合も、ソフトウェアのみの導入で済むため相性が良いと言えます。
パソコン操作に不慣れなスタッフが多く、マスタ構築から本番当日の立ち会いまで一貫して手厚い支援を求める場合は、全国にサポート拠点を持ち、自社要員による対面伴走体制が組まれているシステムが選択肢に入ります。土日祝日の対応やネットワーク障害時のオンサイト(現地)対応など、有事の際の緊急対応力がどこまで基本料金に含まれているかを基準に、複数社の資料を取り寄せて比較検討することをお勧めします。
一般診療所・病院運営・自由診療といった各領域で重視されるポイントを踏まえ、3つのタイプに分けて整理しました。
違いが見えにくい電子カルテを“診療スタイル基準”で比較し、自院に合う方向性をつかめるようにまとめています。
診療フローがそのまま移行可能な
外来特化型カルテ
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LINE起点の次世代CRMカルテ